ロンググッドバイ
私立探偵呼人の事件簿
2000.2月号
○月×日
サッカー三昧!
昨日もサッカー3連チャン、いや正確には4連チャンだった。
久しぶりにフットサルをやった。今回は相手がいて、「GAKU MC」という人のチームとやった。もうメチャメチャ強い!結果はボロ負け!いかに普段身内だけでやってるかというのを痛感してしまった。でも、オレは結構体力持ったしぃ〜、3点入れたししぃ〜(←コギャル風に発音してください)ホントは6点分ほど決められたのに、はずしまくったけど頑張った。
最近はサッカーが終わるとケースケとサウナに直入りして(つまりユニフォームのまま)、サウナには入らず、湯船にずっと浸かって、サッと上がるっていうのにハマッテる。この至福の時と言ったら!!一番気持ちいいね。この時のお風呂が。最近は冬にサッカーをすると、必ず足がつってしまうので、お風呂で足をマッサージ。
昨日はケースケとサウナの後、“ギロッポン”(六本木)へ行って晩ご飯を食べた。あいつはしばらく六本木にいるって事を知らなかった(笑)。偶然入った串焼き屋さんが超美味しかった!これには2人で感動。また行こうっと。ケースケの奥さんが清志郎ライブのチケット代を丁寧なメッセージを添えた封筒に入れて奴に持たせて、オレに渡した。ホントに奴には勿体ない奥さんだ。泣かしたりしたらオレが許さんぞ、ケースケ!オレはいつでも彼女の味方だ!
家に帰って、名波、城、中田の試合を全部観た!!全部が終わったのが朝の6時半!
残念ながら名波君はインテル戦には出てなかったけど、試合も負けた。ちょっと大丈夫かなベネツィア。何で名波君を使わないのかな?
そんで城!おめでとう!初ゴ-ルと2点!中田みたいにステップアップしてビッグクラブに行って欲しいな。中田はもう完全にチームに溶け込んでた。今度はカンデラが戻ってくるから何処をやるのかわかんないけど、もうさすがです!しかし負けたのは大きかったな-。ちょっと優勝は厳しいかも........。
○月×日
「ウルルン」リハ日記
今日は清志郎さんライブのリハがあった。
こうして顔を揃えてやるまではピンと来なかったが、「あ、本当にやるんだな」って感じになってきた。
そして何より“藤井兄弟”(別名“F-Blood”!!)が並んだ姿にオレは「ウルルン徳光アナ」状態だった。
っていうか福山3人衆ががん首揃えて、あの清志郎さんの曲を同じステージでやるなんて......。これはこれで「ウルルン」。
そのオレに対抗して、謙二が「そっちもかなりウルルンじゃ!」と言って来た。
「そっち」とはオレと小林君だ。リハの間中そんな事を言い合っていた。小林君は譜面台に子供の写真を置いて叩いていた(笑)。さっそく親バカ!
ついにジュンスカイウォーカーズの未婚者はオレだけか(笑)。
オレが20歳から5年間ずっと一緒にやってきたせいか何なのか、オレは何の違和感もなく元の感覚に溶け込む事ができる。それって凄い事かも.....。しかしあまりにオレが「ウルルン」とか「涙で2人が見えん!」とか言ってたものだから、謙二の奴が巻き返しに休憩中に「♪ジャジャジャッジャジャ〜ン」と『マイジェネレーション』を弾きだしやがって、バカにしてんのか(笑)!!!そんで小林君もそれに乗って叩くなよ(笑)!!!
さて、本番はとにかく楽しむぞ!
コレがオレが涙で直視できなかった“F-Blood”だ!仲良くギターまで交換して、楽しそう!
黄金リズム隊復活!
○月×日
奇遇/遭遇
今日は久々に謙二とチクと晩ご飯を食べた。
少し遅れて店に行ったらオレの好物、レンコン挟み揚げが既に注文されていた(笑)。わかってんじゃん!
今日は、っていうか今日も“ポジティブ”についての切り口で盛り上がった。そう、オレの松高の後輩、チクはメチャメチャポジティブな男なのだ。ヤツを見てるとついつい「ホンマお前ポジティブな奴じゃのう」と言わずにはいられないのだ。ちなみにチクはドラマー。ドラマーにはポジティブな人が多い。小林君もそうだし、キュ-ちゃんもそうだし、川西君もそうだし.....。
ベーシストはどうなんだろう?今度研究してみよう。
帰りに明日一緒にリハをやる謙二の兄さん、一彦に遭遇。そしてすぐ後にスナッパーズのメンバーにも遭遇。すごい確率!
そう、明日は清志郎さんイベントの初リハ。
藤井“エドガー/ジョニーウインター”兄弟セッションも楽しみだし、“藤井兄弟+小林君+ゆず”も面白そう。
「3/3なんてまだまだ」って思ってたけど、アッと間に来るモンだ。
○月×日
バランス
村上春樹は本を書くとき、毎日毎日何も出てこなくても机に向かって何か書いて、フッとアイデアが降りてくるまでそれを繰り返すらしい。それにはかなりの体力が必要だからあんなに鍛えてるとも....。とにかくオレも最近何も出てこなくても机(楽器)に向かってる。気のせいか、いい感じ(笑)。まだ何も降りてこないけど。
昔は「いつ“降りて”くるか分かんない!」って思って、創作期間は他の事にまったく目を向けられなかった。
友達と遊びに行っても気になるし、映画を観てても気になる。かといって、「じゃ音楽にどっぷりっか?」っていうと、そうでもない。かえって集中する事に疲れ、眠たくなったり、テレビを観たりして、全然ダメな方向に行っていた。でもいつの頃からか、「遊ぶ時は遊びに集中、仕事する時には仕事に集中」っていう基本的な事に気づいて、変わってきた。 子供の頃よく聞かされた「よく遊び、よく学べ」ってよく言ったものだ。っていうか遊んでる時にそれに没頭できないヤツってサイテーだ(笑)。格好悪い!
ただ、そんなバランスも崩れる事もあり(笑)、ココ最近は遊びに集中しすぎたのかも....。反省!
昨日実家から「今若いゆずのファンの女の子が『録歌選』を持ってきてくれて一緒に観てんだが、『サヨナラバス』いいね-」とわざわざ電話があった(笑)。オレ見本盤は観たけど、本物まだ観てないんだ。観ようっと。この間の誕生日パーティーでゆずの2人に「どのクリップが好きなんだよ!」って脅し半分で聞いたら(笑)、北川くんは『サヨナラバス』で岩沢君は『からっぽ』と一応呼人作品を挙げていた........。オレは『雨と泪』も思い入れあって好きだな。でも全部好きだ。自分の顔が出ない分ゆずのクリップの方が観る頻度が高かったし。
さ、週末のローマ-ユベントス戦を気持ちよく観る為に仕事!仕事!..................アンド遊び。
○月×日
『呼人』デイ!
昨日は発売日って事もあり、事務所の社長とコレチャン(オレの会報で有名な?)とカーナベと食事会をした。オレのソロになってから今までのいきさつや、入った当初の話題で盛り上がった。今やレコード会社のトイズでも事務所でも一番の古株になってしまっている!もう田端よしお状態(わかる人にはわかる?)。
しかし、最近めっぽう酒が弱くなった(もともと弱いけど...)。
今日から缶コーヒーをやめたので(笑)、スタジオ用にコーヒーメーカーを買った。なかなか美味しい!
そんなコーヒーを飲みながら創作感覚を取り戻せ!ヘイ!ミスターヨヒトサン!
○月×日
『呼人』前夜
何か誕生日パーティーやキャンペーンや小林君セッションなど、楽しい事ばっかだったのでなかなか仕事モードになれない。
仙台土産の「蔵王チーズ」も食べてないし、部屋も全然掃除してないし、イカンイカン!
そういえば3月にキャンペーンで札幌に行くことになりそう!
前乗りできるかな?そうしたら小樽に行ったり、行きつけのジンギスカン屋に行ったり、お気に入りのジャズ喫茶に行ったり、満喫できるのに....。楽しみだな。オレ札幌小樽って何日いても飽きないんだよなー。住みてぇ〜!いつか買うぞ小樽に家を!(笑)できれば古い洋館.......。
さて、もうそろそろ噂の4年振りのアルバム『呼人』が発売!
キャンペーンに行って、初めの頃は「『呼人』です....」って自分の名前を言うのはかなり抵抗があった。でも段々慣れてきたかな、やっと。自分で聴いてても、かなり濃い!!!(笑)。でも今のオレにはこの“濃さ”が必要だと思うんだ。初めてレコードを出すバンドのような感じっていうのかな、「僕らはこんなバンドです、聴いて下さい!」みたいな気持ちが今回のアルバムにはある。だから『呼人』ってタイトルにしたんだけど....。
すべてが今から始まるような、そんな気分にさせてくれるアルバム。
“マイルストーン”っていう「試金石」って意味の言葉があるけど、『呼人』はまさにオレにとっての“マイルストーン”なアルバムになるはず。
しかし.......よく4年も空いてアルバムが出せたものだ。
○月×日
Letter from India!
インドに行ってる弟から手紙が届いた。
もうインドに行って3、4ヶ月は経ってるのかな?その手紙を読んでると、まるで別世界の話を聞いてるような気分になった。オレだけが現実の世界であくせく働いてて、ヤツは誰もが「経験したい」とは思いながらも経験できない(しようとはしない?)世界で暮らしてる。
ガイドブックにものってないような村で、現地の人に部屋を借り、彼らと水くみをしたり、自炊したりして過ごしたり、丘の上から見える日の出や日没は涙が出るほど感動的で、毎朝そこへ行って岩の上でヨガをやって(笑)、夕方また訪れて夕陽を見送ったりしてるそうだ。一日に感謝したくなるだろうな。
そんなことをしながら色んな街を転々としてるらしい。そしてカナダやベルギーから来た人達と友達になって、カナダの22歳のイリィってヤツと大親友になったらしい。英語なんてしゃべらんないハズなのに...なんちゅうヤツ!とにかく羨ましい!!インドか........行ってみようかな。
ま、世の中現代病なのかよく知らないけど“ひきこもり”が大発生して社会問題になってる中、ヤツはその正反対の事をしてる訳だ。
「高度成長期」なんてもうとっくに終わってる。「終身雇用」なんて何の保証もない。「学歴」なんて何の意味もない。オレ達は大人が作ってきたモラルを、今度は壊していく使命があるような気がする。今しか出来ない事なら迷わず飛び込んで、後悔するなら飛び込んだ後で後悔すればいい。
オレの弟みたいに30年間、一度も就職した事がないっていうのも極端だが(笑)。
○月×日
帰京
仙台から帰って来た。
久しぶりに行った仙台は随分変わってた気がする。チョットしたニュアンスがね.....。
今回は公開番組が多くて、ビビった。あーいうの緊張するんだよな!(終わったら強気になるボク!)。
何と今度の仙台ライブが5年振りらしい!そんなに行ってなかったのか、オレは!!
ま、去年の東京ライブと同じだな。コンスタントにライブをやって布教していけたらいいな。
夜は“定番”の牛タンを食べる。凄い美味しそうだったのに、隣の女軍団がこの世の人とは思えない程の会話を大声でしてて(下ネタの更に下のネタ?、いやもうグロテスク、デヴィッドリンチの世界!)、全員の食欲が途絶えてしまった。アレはカルチャーショックだったなー。女の人ってみんなで集まるとあんな会話してんのかなーって....。
でもその後、気分を変えて今回からお世話になるイベンターのキョードー東北の人達と飲みに行って、オレにしては珍しく饒舌になった(タンを食べたから??)。やっぱこういうキャンペーンをやる、やらないでライブをするのは気分が随分違うものだなーって今更ながら思った。仙台は初日だし、イッチョがんばるか!
帰りには「ゆべし」も無事ゲット!しかもキョードー東北さんから「蔵王チーズ」のお土産付き!ありがとう!
○月×日
体中が痛い!
今日はオフだと思って出かける前に「伝言板」チェックしたら、「タワーレコード」とか「BAY FM」とか書いてあったから、「アレ?」と思い、マネージャーさんに電話したら「今日は5時にタワーレコードです」.................。「おい!仕事かい!」もし、伝言板チェックしなかったら秋葉原でもぶらついてたかも......。
明日は早起きなので、もう寝よう。パワーブック持っていこうかなー、重いもんなー。
○月×日
中田ゴール!!
いやぁ〜ペルージャ-ローマ戦。内容が濃かったのいで、ついつい観ちゃった。
すると、何と中田が初ゴール!素晴らしい!本当にやってくれる男だ。
ペルージャも意地があるので、凄い集中力。お客も凄い入ってた。結局引き分けで終わってしまったけど、これで良かった気がする。トッティーが退場して、中田がボールに触る回数が増えての得点。そんで、中田が交代した後に2失点。だから中田の存在はローマの人達やマスコミにも強烈に印象に残ったはず...。
で、寝ようとしたら名波君からメールが。
えっ!?って事は試合が終わってすぐにメールをくれたって事?
「ジーン.....」
ベネツィアも勝ったし、今日は気分がいいぞ!
○月×日
「仙台に行くの?」By 呼人(マネージャーに言われて...)
イタタ...
今日は久々のサッカーだった。しかも4時間!!
さすがに終わった時には一歩も足が動かなかった。あーおしりも腰も痛い。
普通は翌日や翌々日に出るのに、もう今から痛い。明日が思いやられる......。でも1点入れたからいいや!
火曜日に久々に仙台にキャンペーンに行くみたい。
超久々だ!最近凝ってる和菓子で「ゆべし」っていう仙台のお菓子があって、それを購入するのが楽しみ!
「萩の月」よっか全然好きかも。
ジュンスカの頃ってメチャメチャ仙台に行ってた。あの頃は「ロックンロールオリンピック」っていうイベントがあったりして、それ以外でもホントによく行ってたイメージがある。だからメンバーは泊まりなのに一人で帰ったり、温泉に行ったり、松島の方に行ったり、色んな思いでがあるな。
今行くとまたイメージが違うんだろうな。
さ、今日はもうい寝ようかな?
あ、録画しておいた中田の試合観なきゃ.....寝そう....。
○月×日
『めぞん一刻』
久々に『めぞん一刻』ブームがやってきた。
やっぱいいわ!実は『うる星やつら』はあまり詳しくない派なんだけど、この『めぞん一刻』はやっぱ高橋留美子の最高傑作だ!清志郎さんもそうだけど、この作品を読んでると「アーティストってデビューの時から既に“完成”されてるものなんだ」って思う。この『めぞん一刻』を書いた時はきっと高橋さんも20歳そこそこのはず。確かに宮大工のような職人さんのように、何年もかけないと得られないものも確かにある。でも、それは技術であって、感性とはまた違うものだ。
最近映画を観てよく思うのだが、「映画を見たら感性が豊かになる」って言う人がいるが、アレは間違いじゃないかと.....。人の感性は生まれてからの3年ぐらいで形成され完成されて、あとはその“感性の容器”にどれだけの知識や技術が入るか、ってだけなんじゃないかと.....。ま、かなり偏ってはいるけど、それぐらい人って若い頃に既に出来上がってものだと思う。
オレも初めて書いた曲と今の曲を比べても何も変わってないような気がする。いいたい事も、好きなメロディーの感じも...。
話はズレてしまった。
『めぞん一刻』。もう20年近く前の作品か?全然古くない!
音楽もそうだけど、時代のトレンドや音質やスタイルは変わっていっても, 人の気持ちや心の描写って変わらないもの。きっと平安時代の頃から。だからそういう“作品”を作っていかなきゃいけないと思う、つくづく...。
それにしても、管理人さんの響子さん.........ああいうキャラを描かれたら困るなー高橋さん!
理想の女性像のハードルがまた高くなっちゃうじゃないっすか(笑)!
○月×日
同窓会セッション?
無事に清志郎さんのテーマ曲はレコーディングできた。
よく考えてみれば小林君と一緒にレコーディングするのは7年、いや8年振りになる。レコーディング中は何も思わなかったけど、そう考えるとチョット感慨深いものがあるな。思い起こせば、こうして向き合って同じ部屋でレコーディングを最初にしたのはオレが20歳の時!レコーディングの「レ」の字も分かんないまま、ベースを始めて1ヶ月ぐらいのオレと一緒にセッションしたのだった。こうしてまたセッションできるなんて思ってもみなかったな。
梅津さん、片山さんもいい感じのブラスを入れてくれた。やっぱキンチョーした。
そのままミックスダウンだったので、その間小林君と飲みに行った。
会ってない期間が長いとか、短いとか、本当の友達の間には関係のない事なんだって、小林君に会うと思ってしまう。
ツッコまれ方も、怒鳴られ方も、間も、タイミングも、笑うツボも、何も変わってない。
謙二や金やん、Qちゃん.......オレの周りには“次男”が多いのは有名な話だけど(笑)、小林君も“正当派次男坊”だ!
3月3日、楽しみだ。
○月×日
This is 神への冒涜????
昨日の余韻(2日酔いも含む)を引きずりながら、今日は目が覚めた。
予定ではジムに行って次のサッカーに向けてランニングするはずだったのに、結局昼まで寝てしまった。
3月3日の清志郎さんのイベントのテーマ曲を作る事になって、リクエストしていおいたRCのアルバムの『PLEASE』の中の『スィートソウルミュージック』と『ダーリンミシン』のマルチテープの中から清志郎さんの声だけを抜いたテープがオレの所に届けられた。
テープをかけると、あの頃何度も何度も聴いたこの2曲の中から清志郎さんの声だけが聞こえてきた。
よく聴くと、アルバムでは聴こえてこない、清志郎さんの息づかいや手拍子(!)や足踏みの音、ヘッドフォンから漏れてくるオケの音が聞こえる。殆どパンチインしてないっていうのもよく分かる(つまり上手い!ってこと)。何よりもビックリしたのは、もの凄くマイクに対してかぶりつくように歌っていた事。
普通は、歌った時に漏れる息の吹かれ過ぎを気にして多少は抑えて歌うものだけど、清志郎さんは凄い!こっちに唾が飛んできそうな程シャウトしていた。これはオレの中では凄く「目からウロコ」というか、「勇気をくれた」というか、「呼人、レコーディングの時はこれぐらいシャウトして歌うんだよ!」って清志郎さんに言われてるみたいで、このテーマ曲を引き受けて良かった!と思った。きっとこの為に神様が導いてくれたのかな?
とは言うものの.....。
オレの中ですっかりイメージが定着していて、思い入れや愛情入りまくりの2曲のマルチテープから「ヴォーカルだけを抜き取って聴く」って事は、ある意味“神への冒涜”のような気もしていた。つまり、世間を騒がしている「クローン人間」が人間の生命の神秘を汚しているのと同じ事っていうか......。
『スィートソウルミュージック』と『ダーリンミシン』という神秘の世界の裏側を見てしまったわけだから。
でも、オレがもしサラリーマンになってて、只の“「昔は清志郎好きだったんだよね」お兄さん”だったら一生こんな機会はなかった訳だから、これは10年間この世界でがんばってきた自分へのご褒美だと思って素直に喜んじゃぉ!「イェーイ!!みんないいだろー!!」
さて、明日はそのテーマ曲のレコーディング。
ドラムは盟友(パンヤオ???)小林くん!ブラスに憧れだった梅津さんと片山さん!緊張するなー。
梅津さんなんて、高校生の時RCの岡山市民会館ライブの後、出待ちしてた時に梅津さんが出てきたところを写真撮ったんだけど、言おうかな?どうしよう?とにかく、只のファンだったオレがこうして、憧れだった人と18年振りに一緒に仕事する事になるなんて!神様は悪戯好きだぜ!
○月×日
ベリーハッピーバースデイ!
今日もまたまたたくさんのメール。事務所にもたくさんのカードやプレゼント!
ここ数年で一番凄い数だったかも。ホントにありがとう!!
さて今日は友人、スタッフを呼んでのパーティーを開いた。結局40人近く来てくれたのかな。
思いもかけない(ホントは思いもかけてんだけど....)みんなからのプレゼント。幸せ者だ。
タカオリの宝くじから、ゆずチームからのオリジナルジャンパー(何とモンキービジネスのサルが表にプリントされ、裏には「JET MOBILE 2000」などの文字がプリントされてた)まで、本当に愛のこもったプレゼントをみんなから貰った。事務所のみんなもがんばってくれた(特にカーナベの「寺岡呼人クイズ」!?)。
こんなに楽しい事があると一人で家に帰った時の寂しさが倍増!!
まるでジャニスの言葉「私はステージでは3000人の男と寝る事ができるけど、家に帰ったら一人ぼっちなの」みたい。
ま、ツアーも終わり誕生日も終わり、そろそろエンジンかけないとね!罰があたるぞ!(笑)。
珍しい3ショット?オレ、サニー、一彦。
3月3日のイベントに向け口ひげを伸ばしてる一彦。オレものばそうかな?
何とサッカーボールの形をしたケーキ!
最後はリトモンで!!
○月×日
オー、サプライズ!!
寝ようと思ってメールチェックしようとしたらビックリ!
すごくたくさんの人からの「バースデーメール!」。どうもありがとう。
そう、今日はオレの誕生日。丁度今頃、2時17分あたりに生まれたらしい。
2月7日っていう日が誕生日っていうのも勿論あるけけど“オレの誕生日は2月7日”じゃないと絶対ダメっていう、運命めいたものを感じる。きっと誰にでもあるんだろうな。オレはあんまり血液型とかって信じないけど、星座っていうか生まれた日っていうのは絶対何かある気がする。
さて、明日は友達をたくさん呼んでパーティーをする!
小さい時に近所の友達を呼んで誕生日パーティーをやった記憶とか、あまりない。
昔、福山出身のシンガー柿原朱美さんが自分で主催したパーティーにいった事があって、「こういうガイジンっぽいのもいいな!」って思って4年ぐらい前からやったりしてたんだけど、今回は仕事関係の人も呼んじゃうからチョット緊張するなー。まるで政治家のパーティーだな(?)。
とは言っても結局事務所の人達におんぶしてもらって、案内状から何からやってもらっちゃった。甘えん坊だからね!オレは(笑)。
今日は中田、城の試合を4時間ぶっ通しで観た。
中田はがんばって欲しい!コレを乗りきればすごい選手になる気がする。今は存在感が今までの彼のサッカー人生の中で一番薄いかもしれない。でも彼はこの弱体化してる日本人の最後の希望の光でもあるから、ホントにがんばって欲しい。城も。もっと劣等生になって欲しいな。ワルで!!
Born to be wild!!!
○月×日
更正
オレの生まれた年は「閏年」。
だからオリンピックのある年。覚えやすい、と同時に「4の倍数」の年。ってことは「4×8」......「ワオォー!32じゃ!」
龍馬の享年まであと1年。
今年は「幕末」「王政復古」「大政奉還」の勢いで(?)がんばるぞ!!
今日教育テレビ(最近かなりイケてる!)でダニーグローヴァー(『リーサルウェポン』シリーズのメルギブソンの相棒役)がホスト役のアメリカ制作の番組をやっていた。 それは20年前のドキュメンタリー映画で、その映画は非行で捕まった少年達を刑務所に連れて行って、本物の囚人達に会わせ、彼らのレクチャーを聞かせて更正させようという活動を撮影したもの。最初に刑務所に行く前の小年少女達のインタビューがあって、それぞれ「将来の夢は一流の泥棒になること」とか「殺人なんて何とも思わないぜ」みたいな事を言ってる。ところが、刑務所に入って本物の囚人ときたら!!歩いてる少年に向かって「オレのホモの相手になれ!」とか、ロバートデニーロ映画でよく使う汚い言葉を連発!(笑)。それでも十分ビビッた所へ実際の囚人達のレクチャーは輪をかけて怖い!!さっきまでイキまいてた少年少女はみんなビビりまくり、泣きそうになっている。日本と違って教壇もなければ保護者もいなくて、目の前に殺人などで終身刑の男達が手錠もせず何人もいる。
その20年前の映画のホスト役はピーターフォーク!(ご存じコロンボ!)
で、ダニーグローヴァーの番組では20年後の少年少女、そして恐怖のレクチャーをした囚人達にインタビューをしていた。
結局その映画で刑務所に行った子供の中で後年刑務所に入ったのは一人だけ。後はみんな更正していた。
みんなが口々に言ってるのは、「あの刑務所での1日がなかったらどうなってたかわからない」だった。
オレはこの更正法も素晴らしいと思ったが一番凄いと思ったのは、社会人になって家庭も持った当時の少年少女達がよく今もインタビューに応じるなって事。コレは日本だったら誰もが隠そうとして、インタビューに応じてないだろうし、まず刑務所での撮影時にはみんな16、7歳だったわけだから撮影さえもしてないだろう....。
はっきりとはわからないが、アメリカの深さ.......16、7歳の子供の犯罪者を撮影、放映。そして20年後にまたインタビューに応じる人達。この振り幅の凄さに圧倒された。これはインタビューをしても近所の人達、仕事仲間、子供の通ってる学校の仲間も白い眼で見ない受け皿があるのだろうか?例えあったとしても日本ほどじゃないんだろうな。
今の日本の子供達の犯罪は恐ろしく暗く、恐ろしく無機質。
大人や親が怒っても説得力がないんだったら、こういう更正法もあると思う。
○月×日
楽器屋巡り
「創作活動に向けてのリハビリをしなきゃ」って事で今日は楽器屋に行って来た(笑)。
コレって、例えばサッカー選手や野球選手がスポーツ用品屋さんに行って、色んなユニフォームやスパイクを見ても“テンション”は上がらないと思うんだけど、ミュージシャンはどうなのかな?オレは結構テンション上がるんだよな(笑)。でも、カメラマンなら銀座のカメラ屋周りをして、古いカメラや最新のカメラを見て“テンション”は上がると思う。結局は人によるんだけど.......。見ただけで「コレがあれば良い曲ができそうだ」とか「いい音で録れそうだ」って妄想にとらわれるんだな。
いってみればかなりの不健康なテンションの上げ方!
そういうヤツに限って、買うまでは必死なんだけど、買ったら安心して飾ってあるだけみたいな事しちゃうんだよな.........「あ、オレもそうだ!」。説明書なんて全然読めないし、探求心全然ないから、かなり宝の持ち腐れ状態。やばい!!このままじゃ物欲で身を滅ぼした岸田シローになっちゃうぜ!
これって異性に対しても当てはまる心理ゲームみたいだな。
「手に入れるまでは必死で追いかけて、手に入れたらほったらかし!」
言い訳じゃないが、音楽の機材以外でも何でもオレって買って損したものが極端に少ない。その時は全然使わなくて、扱えなくても、その内に必ず必要になって目の前にやってくる。ま、さすがに去年の機材買いまくり週間の頃に買ったモノはまだ活躍してないけど。今年はそれを取り返すぐらい仕事しなきゃ。
オレが所ジョージに憧れるのは、神田うのやアンナみたいにブランドものを身にまとって“芸能人!”ぶらずに、一見何でもないジャンパーやジーンズを履いて、のほほ〜んってしてる、あの感じ。でも彼の身につけてる洋服は、彼女たちのセンスのないブランドものの服よりも高かったりする。プレミアとかついて。センスいい!
めざせ所さん!
○月×日
『シュリ』『雨あがる』
今日観た映画は素晴らしかった!!
まず『シュリ』!!
韓国のアクション映画。コレを観ると「日本映画は今まで何をやってたんだ?」って情けなくなっちゃう。それぐらい素晴らしい映画。まるでハリウッド映画なみのアクション、しかも全然安っぽくない。アジアではこんなアクション映画は撮れないと思っていたが、それは単なる言い訳だということがよくわかった。制作費が3億円でも情熱があれば、これだけの映画が撮れる。日本は生ぬるい経済大国の体質でいつしかこんな情熱を失っていったのだろう。そりゃサッカーだって勝てないや!って思った。
そして、アクションだけでなく、ドラマとしても最高だった。
むしろヒューマニズムの表現ではハリウッド映画の数段上をいっている。だから『フェイス/オフ』のジョンウーと並び、“ヒューマニズムを持ったアクション映画監督”として、ハリウッドに進出するのも時間の問題だろう。おすぎが絶賛してたので最初は気が引けたが(笑)、行って良かった。あーーーーーそれにしても日本は何をやってんだ!
あとクライマックスのサッカーのシーンではワールドカップ予選が使われていたと思う。
一瞬だが、日本代表のメンバーも写ってた。城を見逃さなかった!!
そして『雨あがる』!!
これも素晴らしかった!!
脚本は黒沢明の遺稿。山本周五郎原作なので、『赤ひげ』や『椿三十郎』、特に『椿三十郎』に近かったかも。
一番良かったのは宮崎美子の演じる妻。
オレは男尊女卑ではない(むしろフェミニスト)。でも、オレ達の持ってる「慎ましさ」とか「奥ゆかしさ」っていうイメージとは違う、本当の女の人の「慎ましさ」と「強さ」を見た。そして惚れた(笑)!!明治生まれの黒沢明はそれをよく知っているのかもしれない。
これは是非現代の女性に見て欲しい。
コレを観て誰も何も感じなかったら、そういう女性は死滅した、という事だろう。
とにかく理想の女性だな。この宮崎美子の妻は。宮崎駿の描く女性像ともほんの少しダブるかもしれない。
名波君がまたメールをくれた。
「今から香港に行きます」という事だ。テレビで応援してるよ!!
○月×日
リフレッシュデーは続く??
今日はケビンコスナー主演、サムライミ監督(『シンプルプラン』)の『ラブオブザゲーム』を観た。
取り憑かれたように映画を観てるな。オレ。
ケビンコスナーと野球映画といえば、オレのフェイバリットムーヴィー『フィールドオブドリームス』があるだけに、かなり期待したんだけど......ちょっとイマイチだったなー。サムライミも個性が出てないような気がしたし。
明日は『シュリ』『雨あがる』を観ようと思ってる。
何でも今月ゆずのビデオクリップ集が出るらしく、サンプルが送られてきた。
『地下街』から『くず星』まで。凄い数だな。
オレが監督したのは『夏色』(クレジットではWネームになってたけど...)『雨と泪』『からっぽ』『少年』『サヨナラバス』の5本。改めて見返すと懐かしいし、新鮮だった。『夏色』の頃はメンバーもオレも“勢い”だけでやってる感じ。でもその“勢い”は今ではどうがんばっても表現できない輝きがあった。
だんだん作品が進むに連れて画質や技術は進歩したし、メンバーも“プロ”っぽい写りになってきた。
でもオレの作品には共通の“何か”があると思った。「悲しいほどの明るさ」「懐かしさ」「今しかできない友情表現」など色々あるけど、『夏色』から『サヨナラバス』までを“寺岡呼人5部作”と呼んでもいいと思う。“青春5部作”でもいいけど(笑)。