ロンググッドバイ
私立探偵呼人の事件簿
2002.2月号
○月×日
ノーメディア番外編?
ノーメディアで発表しなかった未発表作を公開(笑)。
あと3つぐらいあったけど、僕的に書いてて楽しくて、色々思い出した作品!
萩
とても小さな城下町。
小さな川と海に囲まれた町、萩。
僕は幼い弟を連れて小学6年生の時訪れた。
道を訪ねる度、おばさん達から「あんた達2人できたの?」と不思議がられた。
歴史が好きだった僕は吉田松陰、高杉晋作、桂小五郎、井上馨の生家などを目を輝かせながら見てまわった。
何よりも驚いたのは、町自体1日もあればまわれるほどの小ささ。
幕末の志士の家なんて、ホントにご近所さんだったってこと。
「こんな小さな町のこんな小さな共同体に日本はひっくりかえされたんだ」と、幼いながらにも唖然とした。
江戸時代は今よりも日本海の海運業が盛んだったらしいから日本海沿いの町だからといって決して田舎ではなかったとは思うけど。
当時は藩が国みたいなものだったから、日本なんて世界、異国の国って感じだったはず。それがこの町の城主ではなく、若い志士達が遙か彼方の幕府を転覆させるという発想は何処からやってきたんだろう?吉田寅次郎の暴走、妄想から始まったのかな?
何にしてもあれから22年の月日が流れた。
あれ以来、一度も僕は萩を訪れた事がない。
ふと、最近萩の町や彼らの事を思う。
ビックリするのはもう僕は吉田松陰や高杉晋作の年をとっくに追い越してしまってるって事。
あの頃、とても大人だと思ってた彼らだったのに今の僕よっか若いんだ。
僕は22年の間何をやってきたんだろう?
何に生命を掛けて来てここまできたんだろう?
でも、最近はこう思うようになってきた。
吉田松陰がもし今生きていたら、高杉晋作がもし今生きていたら、
桂小五郎がもし今生きていたら、井上馨がもし今生きていたら、
久坂げんずいが今生きていたら、大岡益二郎がもし今生きていたら、
彼らもロックンロールをやってると!
○月×日
ノーメディア
下北で友部さんのイベント『ノーメディア』へ行ってきた。
久しぶりに三宅君や、ノリオ君にも会った。今日は朗読って事で、まったく勝手が違ってて、リハにいったらもうみんな慣れた感じで「やべぇ〜な」って思い、本番も何の音もなしに人前で朗読って、やっぱり「やべぇ〜な」って感じで(笑)、そんな感じで終わってしまった。
僕は自分ではそんなに完璧主義者だとは思わないけど、やはり誤魔化したいというか、なるべく自分の負の部分はオブラートに包んで人に見せるという事に慣れてたせいか、こんなに素の状態で自分を表現したのは小学生の頃の劇の発表会以来かも。アン時は恥ずかしくて泣きながら家に帰った(笑)!
僕的には全然だめだったけど、終わって友部さんや奥さんのユミさんに「良かったよ」って言われてチョット安心した(ホーッ)。
GCが終わってから、『ノーメディア』への見えないプレッシャーが相当あったんだけど(笑)、凄い安心したのと、自分なりに自分探しもできたり、色んな事を思い出したりして、結果的に凄い良かったし、また新しい何かを感じとれそうな夜になった。
そういえば矢野さんと打ち上げの時に、「“煙草を吸う”“吸わない”というのが、女の子を見る判断基準でかなりのウエイトを占めるんです」みたいな話をした時に矢野さんが「そんなの当たり前じゃない!」って言ってくれて、勇気づけられた(笑)。
○月×日
リハビリウィーク
GCが終わって一週間、ロングも更新せず何をしてたかというと遊んでいた訳ではない。
が、終わって2日間はな〜んにもせずボケーっとしてた。去年の暮れからGCまでが気を抜けない状態だったので、安心と心地よい疲労でボーっとして、夜になると、カネヨヒストリートにあるフランス料理屋へ自分へのご褒美を食べに行ったりもした。
そんで、その次の日には牟田君やケースケ達とご飯を食べた。
ケースケ達が帰った後、牟田君とサシで飲んだ。初飲み(笑)。GCの事を話したりしたが、面白かったのは彼に「休みの日は思いっきり休める?それとも何かやってないと不安?」って聞かれて、休みまくったばかりの僕は「うん、思いっきり休むよ」と言ったら牟田君が「へーいーなー、オレは何かやってないと不安なんだよね」と言ってた。オレから見るとポジティブマシーンの彼がそんな事を言うとは意外な気がした。
それから!何とニューヨークの矢野さんからメールが来た!
真夜中にネットサーフをしてたら僕のサイトに辿りついたらしく、どうやらロングも読まれたご様子(笑)。
でも、嬉しかったなー。ライブが終わってすぐ帰国されたんだろうな。本当にありがとうございました!
で、それから友部さんのポエトリーリーディングの準備。
これが意外と、っていうかかなプレッシャーが(笑)。いざ書き始めると「こうじゃないな」「これは違うか」と書き直したりしてて、アッという間に当日がやってきた(笑)。でも、GCが終わっていきなり休みまくるときっと安心しすぎて体調がおかしくなる予感がしてたので、こういう緊張感が続いてくれてかえってヨカッタかも。さて、いざ下北へいかん!!
○月×日
GC02
GCは本当に山登りに似てる。
登る前は「なんであんな高い山わざわざ登んなきゃダメなんだ?」って思い、登り始めたら「早く頂上になんないかな?」「降りたらもう2度と登んねぇぞ」と思うのだが、下山してみると不思議と「....でもまた登ってみたいな」と思うのだ。
今回もヨヒトバンドのメンバーが一番の功労者だったことはいうまでもない。
牟田君、サニー、金ヤン、謙二、ありがとう!
ボクが登山隊の隊長だとしたら、本当に足を引っ張るダメ隊長で、遭難してもおかしくない登山だったかもしれないけど、みんなががんばってくれたお陰でこのイベントは成功したと思う。特に金ヤンが予習してきたのにはビックリ!助かったよ。
本当に大変な労力を使うイベントなんだけど、今回は特に出てくれた人達が口々に「楽しかった!」「また呼んで!」「絶対続けて!」と言ってくれたのが嬉しかったし、苦労も報われた気がした。それが一番の薬になる!
初日。
この日は初共演の人達ばかりだった。
アドバンテージルーシーはたまたま貰った最近のCDを聴いて「いいな」と思い、新宿ロフトにライブを見に行って、オファーしたバンド。一曲参加させてもらったんだけど、ライブ当日のリハーサルで初めて会って、いきなり音を出して「今日はヨロシク」という、ボク自身あまり経験のない出会いだったけど、みんないい人達で(笑)、すんなり入り込めたし、「ヒゲダンスで登場してください」というリクエストまでくれた(笑)。
矢野真紀ちゃんは最近一緒にデモテープを作ったりしてる縁で出てもらったんだけど、ライブで歌ってるところを見るのは初めて。
彼女を見て思うのは歌が“楽器”になってるなって事。表現力も含めて彼女自身が“楽器”として奏でてる感じかな。
グレイプバインの田中君も当日ではないけど、数日前のリハーサルで初めて会った。
やはりというか、イキナリ馴れ馴れしくできない男同士の匂いを感じ(笑)、あまり会話できなかったし、当日もそれほど話さなかったけど、リハが終わり、ライブが終わり、矢野さんとのセッションが終わり、楽屋に戻る頃にはいつの間にか和気あいあいと話していて、打ち上げでは「絶対次も呼んでください」と言ってくれるまでになった。GCのセッションは“きっかけ”でもあり“出会い”でもあると思う。「今度はもっと突っ込んだセッションしましょう」と言って別れた。
矢野顕子さんが前日リハに現れた時のオーラといったらなかった!
空気が張りつめ、ピアノを弾き始めたときの緊張感。ボクは2Kgは痩せただろう(笑)。
ライブでは矢野さんと3曲も一緒に弾き語りができたのだが、最初呼人バンドで何曲か一緒にやろうと思ってたら、矢野さんからの提案で2人でやることに。メチャメチャ緊張したけど、本番が一番気持ちよく矢野さんのピアノに乗っかって歌えたし、何か新しい自分の可能性も広げてもらった気がする。
そして、GCのもうひとつのあり方、方向性を示してもらった気もする。
矢野さんとも打ち上げで初めてまともに会話ができた(笑)。
二日目。
この日はみんな知ってるメンバー。しかも最終日なので楽しみまくる事にした。
まずはバンジージャンプのメンバーとジュンスカの『すてきな夜空』(笑)。
ひっさしぶりだったので、前日CDを聴いて予習(笑)。バンジーのみんなはギンギンにエネルギッシュなので、オレもついつい煽られて、ジャンプの方法も教えてもらって(笑)、ノリノリで演奏した。昨日に比べてお客の平均年齢も低そうで、さすがにジュンスカナンバーを知ってる人達も減っている感じを受けたけど、逆にそういう人達にも新鮮に聞こえたんじゃないかな。
スナッパーズも2度目の登場。
前回の時が久しぶりの再会で、広島人同士あまり会話もなく(笑)、彼らも自分たちの演奏をしただけだったけど、ライブが終わって「今度何かあったら手伝ってください」みたいな会話があって、その後彼らのレコーディングにセッションに参加して、その後今回のGCの為に曲作ろうかって事に繋がったので、やはりGCが“きっかけ”になったんだと思う。今回は口下手な広島人メンバーみんなが「楽しかった!」って言ってくれた(笑)。
ゆずの2人とは去年からずっとレコーディングで一緒だったけど、今回のGC用のレコーディングで詞を書いてもらったり、歌入れをしてもらったりして、それはまた新鮮な作業だった。岩沢君も忙しい中、歌い直しにスタジオに来てくれたし、北川君も昨日の打ち上げで「本当に楽しかった!」を連発してくれて、もう5年も一緒にやってるけど、未だに色んな発見があったりして、まったく不思議なものだ。
そして2度目の登場、友部正人さん。
ボクは今回ステージ袖で見てたんだけど、ホントもう、たたずまいが“友部正人”!うまく表現できないなー。マイクの前に立ってギターを持ってハーモニカを吹いてるその姿がもう友部さんしかありえない、美しいたたずまいがあるのだ。もう何十年も休まず転がり続けたミュージシャンの姿。
もう長丁場で疲れ果てたお客はテンション下がるんじゃないかと思った自分が恥ずかしい!曲が終わる度に沸き起こる拍手、ライブが終わって「泣いてしまった」「染みた」って言ってくる関係者、スタッフ、友達。キャパ数十人の全国のライブハウスを今廻ってる友部さんが1000人の前に現れて、お客を見て第一声「畑みたい」と言って(笑)、淡々といつもようなステージを始める雰囲気。本当に素敵だった。
今回はバンジーの町田君が2曲参加して、彼は大の友部フリークで、超緊張してステージに現れた(リハでは緊張のあまり歌え出せないほど)。『ぼくは君を探しに来たんだ』の3番を町田君が歌い始める前、いきなり友部さんが演奏をやめてハーモニカを取り出し、町田君の歌を後押しするように吹いていた。まるでブルースマンが若いブルースに憧れたミュージシャンを見つめるような光景。ちなみに町田君は緊張しすぎて気づいてなかったらしい(笑)。
『ライクアローリングストーン』を歌う前に友部さんが「この曲を聴いて世界中の若者が“自分も歌を歌いたい”と思いました。僕もその一人です」と言うMCに後で北川君がえらく感動してた。いつか友部さんの『ライクアローリングストーン』、出して欲しいな。
何とか3回続けて来れて、その一つの形として曲ができた。
作為的なものはなく極自然に発生したピュアな曲。そして昨日初めて人前で披露したのだが、凄く気持ちよくできたし、反応もヨカッタと思う。今回はレコーディングまでして、たった数週間で手作りCDを作りポスターを作り、会場で売ったんだけど、できて売るまでの過程や早さも含めてメジャーレコード展開じゃないスピード感もこのイベントにマッチしていたと思う。こういう自然発生的なコラボレーションがもっとできていけば、またまた面白い内容になるかも。
とにかく、参加してくれたミュージシャン、スタッフ、お客さん、みんなありがとう!
また会いましょう!
○月×日
早起きは本当に頭に入るのか?の巻
GCのリハもいよいよゲスト陣が登場し始め、大詰め。
前回もそうだったけど、次の日の予習をするなんて学生以来(笑)。でも学生の時は嫌々やっていたけど、今はそうじゃないし、結構楽しい。で、前回中西さんが「今朝5時に起きて予習してきたよ。朝の方が頭に入るんだよ」ってまるで名門校受験の中学生、いや修行僧のような発言をしていて(笑)、さすがに朝5時は無理だったんだけど、この間9時に起きて予習してみた。そうすると本当に頭に入ってきたような気がした!気のせいかな(笑)。
子供の頃よくそんな話を聞いた記憶があるが、あんなのは大人の都合で言ってる戯言かと思ってたけど、村上春樹も朝早く起きて、走った後に原稿を書いてるらしいし、中西さんも早起きしてたし、こうなったら早起き体質にするか?!
○月×日
ケーキ食べまくり!の日々
今日はレコーディング。
昨日まではリハで、リハ終わって足裏マッサージに行って、 その後今日のレコーディングの準備をして家に帰ってヘトヘトだった。
でも今ヘタにオフがあったりすると、体調崩すかもしれない(笑)。GCまではこんなペースがいいかも。
途中でスタジオを出て戻ったら、P.I.のメンバーが誕生日を祝いにわざわざスタジオに来てくれた。
しかもW杯仕様のサッカーボールのプレゼント(笑)。ありがとう!
そのまま、ダベってて話が盛り上がって長居してくれた。
朝、ソルトレイクのオリンピックの開会式をやってた。
会場の有機的なデザイン、演出、音楽、聖火、どれをとっても長野を上回っていたな。
特に演出は素晴らしかった!なんかディズニーランドのパレードみたいだったが、考えてみればディズニーの生まれた国だし、さすが家元って感じか?ジャンプもスピードスケートも楽しみだけど、ホッケーをたくさん見てみたいな。

↑祝いに来てくれたP.I.のメンバー
○月×日
はっぴぃばぁすでぃ
今朝起きて何気にBBSを見たら大勢の人達の書き込みが...。
うーありがとう。君たちは何て優しいんだ!
それに比べて誕生日当日、GCのリハがあったのだが、リハ初日にもかかわらず大遅刻してきたギタリストとベーシストは何分経っても一言も言ってこない!「おかしいなー、ひょっとして後でサプライズなプレゼントでもしようとシラを切ってんのかな」と思っていたのだが、どんなに時間が経ってもその“気配”がまったく感じられない。もう我慢ならん!と思いまずベーシストに「今日、オレに何か言うことない?」と口火を切ったら寝ぼけ顔のベーシストはまるで何か自分が悪いことでもしたのかを思い出すように「え?何?どうしたの?」とまったく知らなかった様子。
そんで、オレが指で「3」「4」とゼスチャーするとしばらくして「.......え、まじで?!」と大笑い。
信じられない気持ちでギタリストに同じように振るとまた知らなくて「まさか?」
ま、所詮男同士なんてこんなものだが、中西さん夫妻、ヒロシなんて7日の午前0時を廻ってすぐお祝いメールをくれたし、岩沢君も今朝メールをくれたし、P.IのスタッフはマイルスのCDをくれたし、知ってる人は知ってんだ(笑)祝ってくれたんだ!
でも、そういえばオレもギタリストとベーシストの誕生日を祝った記憶がない(笑)。
うーん、お互いさまってところか...。
しかし、大人になったら誕生日が来ても興味なくなるものかと思っていたが意外に毎年ドキドキしてるボク(笑)。
昨日のリハで5人中4人が同じメーカーの車で来ていてバカ受け!
さ、今年最初のイベント、がんばるぞー!
○月×日
歩いて歩いて
去年の今頃、木曽の方に行ったなー。
木曽福島のあたり、もう本当に日本昔ばなしの世界で、雪が降っても「しんしん...」って感じだもん。
もう、囲炉裏とか、かやぶき屋根の家が一番似合う!風土にあった自然の家が昔はたくさんあったんだろうな。
確かあの時は30年前の車で行ったので、不安だったー。全然平気だったけど、帰ったらドロドロになってた。
昔、小林君と好きな車の事をよく話してて、結局お互い欲しかった車を手に入れて、未だに乗ってるんだな。
テレビで言ってたけど、一番寒いのって1月の終わりから2月4日で、その後は平均気温どんどん上がるんだって。じゃーもうこれから季節は春に向かってってるのか。今年は暖冬だったのかなー。あんまり寒い感じがしないなー。まだ気を許せないけど。
GCが終わったら、ぼちぼち体を鍛えよう。まずは散歩から(笑)。
昔、プロ野球選手がキャンプインして、最初の何日かは散歩から始めてて、特に落合は最後まで散歩のシーンしか見なかったけど(笑)、「歩いてるだけで効果あんのか?」って思ってたけど、やはり去年も歩きから始めてれば足を痛めなかったんだろうな。
よし、歩こう!
○月×日
おっとっとと2月だぜ(古い!)
おっとっと、もう2月じゃんか!
1月は思ったよりもアッという間に過ぎ去ってしまった。
2月はGCというイベント、マイバースデーというイベント(笑)など、盛りだくさん。
しかし、今日は節分というイベント、ということで真夜中に窓という窓から豆まきをした(笑)。
実際豆をまいてみると効果がある気がするから不思議...。風習って何かしら意味があるものだが、節分はどういう意味があるんだろう?
この間スタジオに謙二がギターを弾きにやってきたのだが、やはり改めて奴のギターは凄いと思い知らされた!音楽って奏でるもの(楽器、歌、メロディー)によってこんなに奥行きの幅が違うんだって事を再認識。さすがGCでの大活躍は伊達じゃなかった!
後は宮崎駿の初期の作品『パンダコパンダ』のDVDを買ったのだが、まったく観れていない!早く観たい!あとは『地獄の黙示録』の完全版も観たいし、イマイチの評判の『オーシャンズ11』も観てみたいし、誰かさんのようにパチンコにもいきたい.....。
ま、すべてはGCが終わってからだなー。