ロンググッドバイ
私立探偵呼人の事件簿
2005.3月号
○月×日
『BUTTERFLY』セルフライナー/M05『地球の裏側』
ある日、CRY BABYスタジオを出て、階段を下りてる途中(ジャケットの写真参照?)、ふと出来た曲。
「もし日本に住んでなかったら、色んな煩わしい事も耳に入ってこないんだろうな」と思った。
こういう詞も曲もいっぺんに出来る曲っていうのは、気持ちいい。
この業界でいう(うそ、僕の中では)、“歌の神様が舞い降りる”瞬間にこういう事が起きる。
去年の11月末に、いち早く一人で歌を入れた記憶がある。
いわゆるプロのミュージシャンのレコーディングにおいての歌入れっていうのは、大体ディレクターなり、プロデューサーなりがボーカルディレクションというのをして、歌入れの現場にいるものだ。しかし、ここ最近コンピューターも発展して、自宅でも何処でも歌入れができるようになった。
僕などは前作ぐらいから、一人で歌入れをし始めてる。でも、この一人っていうのも善し悪しがあって、とことんナットクできるまで、できるっていう利点もあるけど、「キリがない」「重箱の隅をつつく」という難点もある。大体後者になるものだ。
それでも、イマは自分で歌入れするのが合ってるかな。
去年、弾き語りツアーをやった事っていうのが、自分の中でかなり大きかったと思う。
弾き語り用に作った曲でも、いっぱい気づかせてくれた事も多いし、作りたいものへの速度をより早めてくれた気がする。
この曲も、前だったらこういう曲調の曲にしなかったと思うし、アルバムに入れる事もなかったかもしれない。
そういう意味では、弾き語りツアーがあったからこそ、出来た曲だと思う。
○月×日
『BUTTERFLY』セルフライナー/M04『東京日和』
この曲は僕の中では、浪曲っていうか、“和”の曲。
清水の次郎長とか、縁日で寅さんがお客を前に威勢よく、口上を言う感じ(笑)。
実際は違うけど、“五七五”とか、和歌とか読んでるような感覚で作っていった。
これも、確か年末のもう大晦日に近いぐらいに出来て、いそいそとCRY BABYに行ってデモを作った記憶がある。
あまりシャウトしないパンクっぽい曲も作ってみたかったので、そういう意味でもいいタイミングで出来たと思う。
ドラムは椎野恭一さん。
ギターは僕と矢野君。ベースも矢野君。矢野君のベースもオルタナっぽくて格好いいんだよね。
今回は割とキーボードを入れてない曲が多い。
ソロになって「わぉ色んな楽器入れてやるぞ」と、そういう方向に目覚めて以来、キーボードを入れてない楽曲は殆どないぐらい入れていた。
今回はそこを抑えて(笑)、なるべく3ピース、ドラム、ギター、ベースという原点に戻って、バンドじゃないけど、バンドみたいな、そんなイメージでレコーディングした。狭いスタジオなので、当然全員で一発録りは無理なんだけど...。
『日々平安』で東京が好きって言っておきながら、こういう東京を皮肉ったのも同居するのがRCっぽくて一人でニヤニヤするのだが...。
○月×日
『BUTTERFLY』セルフライナー/M03『銀河エクスプレス』
年の瀬も押し迫った去年の年末、いつものように映画館に入って開演を待っていたら、CMがスクリーンに映し出された。
そこには、野原の中に寂れた一台の戦車が。そして歌声は桜井だった。歌詞までは覚えてないけど、その雰囲気がなんとも良くて「僕のアルバムに足りないのはこういう世界だな」と思い、またまたインスパイヤされ、家に帰ってすぐ作ったのがこの曲。
そしてこの曲が、ミニアルバムからフルアルバムにシフトする原動力になったと思う。
完成した時に、「この曲があるとミニアルバムだとバランスとれないな」って思ったのと、他にも曲ができたっていうのがあるけど、いい意味でこのアルバムにトータル性をもたらしてくれた気がして、それで結果的にフルアルバムへとなった。
当時買ったばかりのソフトシンセのドラム音源を使い、ベーシックリズムを作って、その雰囲気が良かったんだけど、後半盛り上がる所はやはり人間っぽさが欲しいと思い、曲の後半から一気に演奏の雰囲気が変わる。
ドラムは、往年のスティーブガットみたいな雰囲気が叩けるのはこの人しかいないと、島村さんにお願いした。
いやいや、ホント素晴らしかった!この世代のミュージシャンってドラマ性があると思う。どこで抑えて、どこで盛り上がるかっていうのを肌で感じてる。ベースはこれまた最高に素晴らしいプレイ!の高水さん。この二人のお陰で、一気にドラマ性を帯びた曲になった。
シンセベース、シンセギター、キーボードは上杉さん。シンセギターって面白い!また使いたいな。
とにかく、狭い“CRY BABY”でこれだけのスケール感が出せた事が凄い嬉しかった。
イメージ的には、ロスとかじゃないと、こういうサウンドは出せないんじゃないか?って思ってたからね(笑)。
○月×日
『BUTTERFLY』セルフライナー/M02『クライマー&クローラー』
最近は詞というか、言葉から曲ができることが多い。
この曲も、そんな感じで出来た曲だったと思う。
去年たくさんライブを観た中で、スクールというバンドが良くて、その中でもヴォーカル&ギターの矢野君が凄く印象に残っていて、一緒にレコーディングしたいと思い、オファーした。彼のセンスには“イマ”を感じるんだよね。バンドブームの頃のバンドにはなかった音だと思う。
僕がミュージシャンを見る時はテクニックよりも、何よりも“佇まい”。「なんかこの人“ムード”あるなぁ」っていうのが、ポイントなんだよね。
矢野君は、そんな“ムード”がある人。
彼は名古屋在住なので、ずっとMDを送りっこして(笑)、やりとりしてた。
まず、僕が簡単なラフを送って、それでまた彼がそれを元にアイデアを盛り込んだMDを送ってくれるという感じだ。
で、東京に来た時に一緒に“CRY BABY”でデモ作りをしてみたら、凄いすんなりいって「あ、これなら一緒にやった方が早いね」って事になり、次に来た時にはほぼ完成。時間が余ったので「他の曲もギター弾いてくんない?」って頼んだりした(笑)。
彼は感性のミュージシャンなので、とにかくギターのレコーディングも早いし、毎回違うアプローチをする。
ちょっと、画家とかポップアーティストっぽいね。
ドラムの打ち込みも上手くて「これでいいんじゃない?」って思わず言ってしまうほど、格好いいドラムを打ち込んでいた。
レコーディングには、久しぶりに椎野さんに叩いてもらった。椎野さんは過去にライブでも叩いてもらった事がある。
矢野君は椎野さんのドラムにひたすら感動していた。プロのミュージシャンに「カルチャーショックっす」と呟いていた。
ビートパンク世代として、世に出てきて、無理矢理それをやり続けるんじゃなく、自分のイマの目線でビートパンクが出来たら格好いいな〜とずっと思っていて、この曲などはそういう意味で、僕にとっても大きな意味のある曲になったと思う。
フォーク世代の人には歌えない分野で、僕等の世代だからこそ歌える歌かもしれない。
○月×日
『BUTTERFLY』セルフライナー/M01『日々平安』
『BUTTERFLY』発売!
今回は、「作ってすぐ録ってすぐ出した」。そんなアルバム。
ビートルズの1stはレコーディングに10時間で完成!そういう“勢い”をアルバムに詰め込みたかった。
毎回新しいアルバムが一番好きだけど、今回ほど自分の皮膚感覚に近いアルバムは今までになかったと思う。
くりいむしちゅうの有田じゃないけど「ぼくです!」って感じ(笑)。
レコーディングは、2時間だけ外のスタジオを使ったけど、後はすべて僕のスタジオ“CRY BABY”でレコーディングした。
ここまで、このスタジオを使い倒した事がなかったので、始めはトラブル続出で「どうなるんだ?」っていう不安があったけど、徐々に慣れていき、無事終わる事ができた。エンジニアの平沼さん、プログラマーの向笠、お疲れ様でした!最後の方は、突貫工事で毎日朝帰りでしたね(涙)。
こうして、出来た『BUTTERFLY』は正に“CRY BABYサウンド”!ワン&オンリー!かなり自家製のサウンドになってます。
その分、身近な暖かい音になってると思う。
古くは細野さんの『HOSONO HOUSE』も、自宅録音だったし、最近では清志郎さんのニューアルバム『GOD』も自宅録音だ。
時代はそんな“自家製”を求めてるのかもね。
さて、『日々平安』は、年末に麗蘭を観に行った時に、チャボさんが最後にボブデイランの『時代は変わる』をやっていて、「なんて格好いいんだ!」と思い、それに触発されてすぐ書いた曲。曲調も結構モロ『時代は変わる』だった。しかし、レコーディング直前になって、直前といってもホント前の日とかそれぐらい直前なんだけど、全く違うアプローチにしみたら、そっちが気に入ってしまい、そのままレコーディング。
冷静に「どっちがいいかな」とか、考える時間もなかったな(笑)。ビートルズのアンソロジーとか聴いてると、一つの曲でもテイクによって、まったく違うアレンジやリズムにして試行錯誤してる様子が分かる。今まではコンピューターで作るから、一つ決めたら同じアプローチでやる事が多かったけど、こういう風に当初と違う感じでやって、すぐさまレコーディングしたのも新鮮だった。ドキドキだったけど(笑)。
結果、ディランというより、拓郎さんっぽくなってしまったけど、こういう最初のネタが何かの作用によって、変わっていけるのは、サンプリングメインの音楽にはできない自由度だと思う。フォークロック〜ジャパニーズフォーク〜ビートパンク〜バンドブーム〜寺岡呼人。この系図です(笑)。
ドラムは小田原豊さん。最高に格好いいドラム!小田原さんは、テクニックもあるけど、バンドっぽさとロック感覚を持ち合わせてるので、こういう曲には非常にマッチする!ベース、ギターは僕。因みにギターは昔民生っちと僕のベースと交換したレスポール。
オルガンは、オルガンソフトを使って上杉さんにお願いした。
P.S.
『小さな恋のメロディー』久々に観たけど、ビージーズの曲とか、あの70年代始めって“甘酸っぱい”空気に満ちてるよね。
ベトナム戦争とかある一方で。
あれは何だろう?僕も4歳の頃の空気を思い出すと、ギルバートオサリバンとかの曲が漂うもん。
50年代のアメリカンポップスとフォークの融合?それだけじゃない時代の空気があったんだと思う。
○月×日
フレド
『ゴッドファーザー2』も最高だった....。
しかし、久々に観た『3』はやはり、『1』や『2』のような格調高さがなかった。
このまま『地獄の黙示録』を観たくなってしまう....観るんだろうなぁ。
『ゴッドファーザー』を観ていて、印象的な俳優がフレド役の人。
この人は、アルパチーノと名作『狼たちの午後』や『ディアハンター』にも出てて、印象深いんだけど、最近まったく観ないと思ってた。で、調べたら1978年に亡くなってたんだね。しかもメリル・ストリープと婚約中だったみたいで...。残念だな。
ちなみに『狼たちの午後』はトラボルタの『ソードフィッシュ』の冒頭で、話題に出る映画。あれは名場面だ。
その『狼たちの午後』を撮ったシドニールメットは今回のアカデミー賞でやっと、特別賞貰ってた。
『ゴッドファーザー』に出てた俳優たち。
マーロンブランドは去年亡くなった。アルパチーノは益々いい俳優になってる。『ディックトレイシー』や『シーオブラブ』のやたら、がみがみ目をひんむく演技は疲れたけど、最近またいいんだよね。特に『フェイク』は良かったな。
ソニー役のジェイムスカーンは最近観ないけど、いいおじいさん役になったよね。
あのすぐ頭に血が上るソニーが。『ミザリー』のあの作家役もはまってたし。
ダイアンキートンが着てる服がお洒落だった。『マイルーム』で観たけど、最近は観ないな。
トム役のロバート・デュヴァル。この人が一番見るな!
一番印象的なのは『ディープインパクト』だけど、カメオ的出演の『スリングブレイド』も最高だった!
コニー役のタリア・シャイアはなんといっても『ロッキー』のエイドリアン。
驚いたのはスターリング・ヘイドン。
50年代のキューブリック映画の常連俳優も出てるんだね。
あと『ゴッドファーザー』の話の軸は1948年の『苦い報酬』らしいし、音楽はフェリーニ映画のニノロータ、なんと言っても50年代の怒れる若者の代名詞、マーロンブランド!こういう、過去の映画に対するオマージュがこの作品をエバーグリーンにしてるんだと思う。
それは音楽やる人もそうだよね。U2だって、過去のブルースやロックンロールや、公民権運動、アイルランドの歴史をふまえて、最新型の音を出してる。やっぱ、オマージュというか、尊敬をもって音楽に接したいものだ。
考えてみれば、もうすぐ桜の時期だよね。こんなにまだ寒いのに、春はもうすぐそこ。
今日は特に暖かくて、思わず散歩をした。今年はとにかく歩くのを目標にしたい!
いつか、歩いて東海道五十三次を制覇ってやってみたいんだよね。江戸時代の人達の生活やテンポを味わいたい。
あとは、メジャーリーグだな。
生を観に行きたい!
ジャンクフード食べながら、コーラ飲みながら、炎天下の中で観たいな。

↑久々にスタジオに行ったら、寺田の練習の後が。壁に貼ったままでした。
○月×日
ロック&ムービー&ジャパニーズ
う〜ん、3月も、もう半分を過ぎてしまった...。
は、早い、早すぎるぅ。何も計画してないので、何もできない(笑)。
ま、今はのんびり何もしない事を楽しめばいいんだけどね。貧乏性なんだね〜。
休みになったら『ゴッドファーザー』をまた全部と、『探偵物語』を全話観ようと思ってた。
『ゴッドファーザー』はなんせ、3時間づつぐらいあるからね。
さっそく、パート1を観た。
やっぱ、凄い!!
あの映画は完璧!3時間はあるけど、一切の無駄がない。映像も崇高で、余計に怖さも光る。
最後の洗礼と殺戮の対比シーン。あれを真似した映画がその後どれだけ出てきたか。
あの頃の、コッポラの映像ってみんないい。『カンバセーション』もそうだけど、“陰影”がいいんだよね。
最初の、パーティーのシーンからもう、絵画のような崇高さ。
あの時、コッポラ30代半ばっていうから、驚き!
しかも、当時“ギャング映画はB級”というイメージが定着していて、誰も監督をやりたがらず、たらまわしの末、コッポラに話が来たと何かに書いてあった。そう、チャンスは何処に転がってるか分からない(笑)。その映画を予算を大幅にオーバーして芸術作品にしたんだもんな。
さて、がんばって『パート2』を観るぞ。
“続編ものは当たらない”というジンクスを見事に破り、またまた素晴らしい作品を作ったんだもんな。
それにしても、最近日本語が方々でおかしい使われ方をしてるように思う。
ニュースで「島根県が“竹島の日”を制定する条例を可決。これにより、韓国の反発が予想されます」。“予想されます”って..。反発した後に報道すればいいのに、なんで予想までいちいち報道しなけりゃならんの?これはご丁寧報道というより、人ン家の事を「あの人の家の子供は....に違いない」と近所のおばさんが井戸端会議で話してるのと同じ。この日本語の使い方はどうにかならんか(笑)。
あと、暇になってしようと思ってた、iTUNE&iPodにCD入れまくる作業も一通り完成!
基本的に、ジャケットもデータに入れたので、どのアルバムかも一発で分かる。凄いな〜、家のCDが全部入っちゃった!
○月×日
ロック&フットボール
一昨日はハイロウズを観に行った。
ハイロウズになって、観たのは初めてだと思う(正確には清志郎さんのリスペクトで観たけど)。
市川まで観に行ったんだけど、ここはジュンスカでも来たのかな?客で来るとサッパリわからん(笑)。
早く着いたので、近くのファミレスにいると、まわりの少年少女が一見するとハイロウズのお客じゃないのかなと思ったけど、よく見るとみんなお客だった。ファミレスでも、会場に入っても一番感じたのが「客層が若い!」って事。勿論、僕と同年代の人もいる。
でも、殆どがブルーハーツをリアルタイムで経験したことのない世代だ。
ライブが始まって、盛り上がる盛り上がる!
何かの雑誌でヒロト君が言ってた事を思い出した。「僕等はドリフみたいなもの。僕等は変わらずやり続けるんだけど、お客はいつも同じ年代」。正にそんなライブだった。考えてみれば、昨今の青春パンクブームの元祖。しかし、そこに一分のメランコリックや、懐メロ感は存在しない。
ただ前を向いてひた走る、ロックンローラーがいるだけだ。
お客も「俺たちは本物のバンドを知ってるぜ」と言わんばかりに盛り上がってる。ハイロウズを誇りにしてる感じだ。
16、7年前に初めて観た時と同じような感動を、ここにいる人達は味わったんだろうな...。
ヒロト君やマーシーに感じるのは、“幹の太さ”なんだよね。
それは清志郎さんやチャボさんにも感じる“ロックへの愛”なんだけど、これを感じるミュージシャンの少ないこと(笑)。
この年中ツアーをして(ちなみに去年の9月から!)、その合間にレコーディングという、ロックバンドの本道を体現してる数少ないバンドだけど、これは本当に凄い事だと思う。今、他にいないよね。いや〜刺激になりました!
そして、昨日はJリーグを観にいった。
というのも、僕のサッカーチームにノボル君の紹介で大宮アルディージャの横山聡君が遊びに来てくれた事があって、今回はその彼が招待してくれたのだ。
しかも、ヴィッセル神戸戦。
生カズを観るのは何年ぶりだろう!
その、カズは先発!そして、先制点のゴール!
いや〜、僕の一つ上ですよ!もの凄い勇気を貰った!カズ、ありがとう!
とにかく、続けることの凄さ、素晴らしさを教えてくれた。あの全盛期の栄光だけにしがみついていたら、彼はとっくに引退してたかもしれないし、僕の見方も“過去の人”で終わっていたと思う。しかし、こうして現役を続けることによって、彼の本当の凄さ、プロ意識を見せつけられた気がする。
いいものを見せてもらった!もう一度言う。カズ、ありがとう!!
ハイロウズもそうだった。ここ数日で、続けることの凄みを見せつけられたな。

↑初のさいたまスタジアム。遠い!
○月×日
8周年
わぉ、気づけばこのサイトを立ち上げて8周年ではないか(笑)。
凄いな〜。エライ、エライ。パチパチ〜。
最近は家で、映画を観たり、映画を観たりしてるのだが(笑)。
つい、岩沢君を誘ってご飯食べに行ったり、北川君と一緒に銀座に行ったり、何故か、ゆずにかまってもらってるな(笑)。
ふと、レコード屋に行けばM・スコセッシの『グッドフェローズ』の2枚組DVDが出てるではないか!
スコセッシ作の中でも、ベスト3に入るこの映画、最近の作品と思っていたけど、もう15年も前の作品なんだね。
『ギャング・オブ・ニューヨーク』は観てないけど、『グッドフェローズ』以降の作品はナカナカ、この『グッドフェローズ』を超えられてないんじゃないかな。おなじ雰囲気の『カジノ』も、イマイチだったし。『ケプ・フィアー』もなぁ〜。
とにかく、この『グッドフェローズ』はテンポ、音楽、構成、すべて格好いい。ロック!
後半、『いとしのレイラ』をバックに、ギャング仲間の死体が発見されるシーンは圧巻。そんなスコセッシの名作。ニュープリントになってるかどうかは分からないけど、ボーナスディスクにスコセッシ、デ・ニーロなどのインタビューが収録され、本編にもスコセッシの音声解説が付いてる!
持ってるとはいえ、即買いした(笑)。
今日は東京大空襲から60年だそうだ。
小学生の頃、それを描いた映画観たな。子供が主役の。
しかし“空襲された”って...凄いことだ。10万人も殺された。
映像でみた、イラクの空襲とかあんなものじゃない。それがたった60年前にこの東京で起きた...のか。
アメリカが、本土を攻撃されたのは9・11が初めてらしい。
今年は、そういう年だっていうことを胸に刻んで過ごそう。
○月×日
『ボーン・スプレマシー』
『ボーン・アイデンティティー』の続編、『ボーン・スプレマシー』を観た。
最初、マットデイモンとアクションってどうなの?って思ったけど、スッカリ板についてる。さすが。
これは、原作が面白いらしいんだけど、読んでないな〜。
この映画で一番いいなって思ったのは、アナログ的アクション。
今流行りのCG臭さを感じさせない、往年のアクション手法。これが実に新鮮だった。ジョン・フランケンハイマー監督、デ・ニーロ主演の(デ・ニーロってだけで可笑しくなるね〜)『RONIN』を彷彿させた。両方ともヨーロッパが舞台だし。
それと、マットデイモンのアクションも、派手すぎない感じがいい。人も余り死なない(笑)。何故か最近のハリウッドはアクション映画でカンフーを使うのが多い。おかしいよね(笑)。一応、マットデイモンの役は、CIAで特殊訓練を受けた役だから、凄いんだけど、それが派手過ぎないから、リアルに映る。
『ランボー』の一作目もそういうアナログアクションだよね。あれも名作だと思う。
この『ボーンシリーズ』、だいたいパート2は面白くないっていうジンクスの中、それを打ち破った数少ない作品になったと思う。
しかし、考えてみれば全然邦画に行ってないな。
いや、あった。『ハウル』だ(笑)。『日露戦争』の時代を誰か映画にしてくれないかな。
『坂の上の雲』とか、世界に通用すると思うのだが...。
○月×日
準皆勤賞
清志郎さん35周年イベント。結局4日間中、3日行ってしまった!
しかし、北川君は4日全部行ったみたい(笑)。皆勤賞!
僕等が出た次の日は岩沢君もいて、3人で観たんだけど、これがまた良くて、前日とうって変わって清志郎さんのステージにゲストのヒロト君が出るというもの。ニューアルバム『GOD』からの曲が中心だけど、勿論往年の大ヒットナンバーもやってくれた。
じっくりと見終わった後、3人とも「すげぇ〜良かった!」の連発。往年の頃のRCを知らないゆずの二人と観ても、彼らを“懐かしい”視点ではなく、“現役”として観て「格好いい!」と思わせるんだから、それも凄いと思う。僕から観ると昔のとんがったキヨシロー、謎めいたキヨシロー、雲上のキヨシローが少し、まぁるくなって、それがまた肩の力が抜けていて、包容力が増したというか、いい意味でブルースマンっぽい歳のとり方をしてる感じがして、それがまたシビれた。
そして、昨日。
マル秘ゲストは、チャボさんだった!
「古い友達を紹介するぜ」と言って、チャボさんが出てきた時は鳥肌が立った!
そしてイントロが流れる『いい事ばかりはありゃしない』だ!もう、失神寸前(笑)。
まず、何よりも驚くのが二人とも全く歳をとっていない。そして体型も変わらない。そう、あの23年前と同じ!
だからだろうか、もう泣いちゃうかも、と思ってけど、余りにもの現役ぶりに、泣くどころか「キヨシロー!」「チャボ!」と中学生の僕に戻って、叫びまくっていた(笑)。ホント昔のビデオを観てると錯覚するほどの佇まい。
そして、あんな絵になるボーカル&ギタリストは日本にはいない!本当に美しかったな〜。
そして、そして!アンコール。
一緒に行ったケイスケと「『夜の散歩』二人でやってくんないかな」と言ってたら、二人で出てきて、チャボさんが『夜の散歩をしないかね』のイントロを弾き始めた!もう言葉を失う。そのまま最後までこの極上の時間を噛みしめるように観ていた。
見終わってすぐ、北川君と思わずハイタッチした(笑)。もう言葉はいらない!
去年の麗蘭を観た時もそうだったけど、清志郎さんも、チャボさんも、常に前を向いて歩いてる。決してお互い向き合って歩いてるわけじゃない。
でも、その前を向いてる中で、こうやって時々接するからこそ、懐メロじゃないステージになるんだろうな。決してRCが再結成されたら、こういうムードになるとは言えないんじゃないかな。こういう関係って実は、人間関係すべてに言えることなのかも。
高校1年の時、ケイスケと上京して武道館のRCを見に行って、清志郎さんの原風景である中央線、国立巡りをして(『いい事ばかりはありゃしない』にも、吉祥寺や新宿が出てくる)、本当に雲の上の存在だった清志郎さんのイベントに、2000年、2005年と出させてもらい、GCにも出てもらい(チャボさんも!)、ほんの少し、物理的には近づいたのかもしれないけど、精神的には今でも雲の上の人だ。楽屋に挨拶に行っても、一言も話せないし(笑)。僕が関わったゆずの二人が、思い入れの深さは違うにせよ、同じイベントを観て、同じように感動しているっていうのは、清志郎さんの凄さを言葉ではなく、音楽で表していると思う。
それは「キミ、RCを知らないの?」っていう昔取った栄光を振りかざして、人と接しないからだと思う。
常に現時点での忌野清志郎で接しているからだ。そういう姿勢も凄く尊敬する。
この日も終わって、余韻に浸りたくて、北川君とさし飲みした(笑)。
北川君もそうとう刺激を受けたみたい。なんせ、皆勤賞だからね!ワタナベイビーと二人だけみたい、皆勤賞は(笑)。
最後に。
楽屋でギターの三宅君が「ボス(清志郎さん)が、イベント初日で良かった人で、呼人の名前言ってたよ」って言ってた。
この言葉で、半年は生きていけます(笑)。
○月×日
清志郎さん35周年イベント
寺田の余韻も冷めやらぬまま、昨日は清志郎さんのイベントがあった。
寺田があったから、逆に緊張せずに当日を迎えたけど、会場に入るエレベーターでいきなり自転車でやってきた清志郎さんに会って「わぉ〜キヨシローだ」と一気に中学生の僕に戻る(笑)。そして大緊張。エレベーターの中でもまったく話せなかったっ!。
「じ、自転車の調子はどうっすか?」
「いいよ」
「.........」
「.........」
って感じ(笑)。
会場に着いたら、タイマーズのリハが始まろうとしていた。
そう、今日だけのタイマーズ復活!
一番最初のタイマーズも見にいったな。大阪まで追っかけした事もあるもんな。
そして、作ったばかりであろう新曲、ライブドアっぽいのと、皇室関係(最初の頃もあったな)の曲、死ぬほど笑った。
僕はRCの『キミかわいいね』『ありふれた出来事』を歌い、最後に自作の『キヨシローに憧れて』を歌ったのだが、選曲したのが前日でリハが終わっても、ずっと一人で陰で練習してた。他のみなさんはどっしりとしてたのにね〜。
ちなみに、他の出演者は竹中直人さん(藤原ヒロシさんとセッション)、YO-KING、斉藤和義君、波田陽区、 ハローケイスケ、グっさん、Leyona、金子マリさん、シークレットゲストはゆず!凄〜いメンツ。いやいや、ゆずの二人がいてくれて助かった〜。知り合い少ないからね(笑)。
何はともあれ、自分の出番が終わった後は、イベントを楽しんだ!
始めと最後に出てきたタイマーズはやっぱ最高だったな。
54才になっても、土方の格好して「かわいい」と思える清志郎さんは何て素敵なんだろうと思った。
打ち上げでも、相変わらず清志郎さんとはあまり話せなかったけど「良かったよ。特に『キヨシローに憧れて』が」と言われた(笑)。
打ち上げが終わって、岩沢君と飲みに行った。もしかしたらサシ飲みは初めてかも。
イベント疲れもあって、1時ぐらいまで超眠かったんだけど、2時を過ぎたら元気になって、結局3時まで飲んでた。岩沢君と飲むと時間の流れがゆったりするから、あっという間に時間が経つ。竜宮城のようだね(笑)。
今年に入って、レコーディングやらイベントやらで、テンテコマイだったけど、今日で一段落だ。
しばらくは、本読んだり、映画観たり、のんびり過ごすぞ。
あと、今年もライブたくさん行こうっと。
最後に。
清志郎さん、35周年おめでとうございます1

↑「わぉ、キヨシローだ!」(←僕の心境)

↑楽屋にて。藤原ヒロシさん、竹中直人さん、YO-KINGと。林屋ぺー状態(笑)。

↑斉藤君と。お久しぶり〜。
○月×日
Mr(寺田)田村!
寺田。
あ〜楽しかったぁ。
今回は改めて民生っちの才能を感じたな。しかも才能は才能でも「オツ」な才能。
そして、さりげなくもの凄いバックアップしてくれた。あのさりげない優しさが僕は大好きなんだよね。
今回のまとめ役は一応僕だけど、その陰でいっぱいアイデアを出してくれた。
四畳半フォークの格好とか、曲とか、帽子投げまくりとか、みんな彼が考えた。どっしりしてるようでいて、キレがある感覚があって、でも変に汗をかいて「ついてこい」みたいな力みもなく、緩い感じでみんなを導く、そんな感じかな。
今回リハはギリギリで、ゲストも毎日入れ替わりで来たけど、民生っちのお陰でスムーズにできたもんね。しかもみっちりやったんだよ!毎日。
バンド演奏はなかったけど、バンド演奏よりもみっちりやったかも(笑)。
とにかく今回は民生っちに感謝!ありがとね。
しかし“感覚”っていうのは恐ろしいもので、12年振りにやっても残ってるんだよね(笑)。
リハをやってる時は全然そういう感覚はなかった。ひたすら曲覚えたりしてたから。
しかし、いざステージが始まると「あ〜こんな感じ!」って、一気に同じ呼吸になった。
ステージの喋りも何の打ち合わせもなく、そのまま出てってやっただけだから、デ・ニーロ(笑)とか、ジプシーキングスとか、ヨン様とか全部アドリブなんだよね。あのテンポ感が『寺田』なんだよね。みんなついてこれたかな〜。
そして!ゲストのみんな!!本当にありがと〜!
まずは桜井。実は12年前の寺田の時、リハの場所が近くだったっていうのもあって、デビュー前か、したての頃のミスチルのメンバーが寺田のリハに顔出してくれた事を思い出したりして、民生っちと「誰呼ぼう?」ってなった時にすぐ桜井の名前が出た。
桜井と共演する前に民生っちはジェンと共演してたらしく(笑)、桜井とは今回初共演だったみたい。
年末に今回の話をしたら、二つ返事でOKしてくれた。
渋公に続いてのGCだったけど、前より更にリラックスして、参加してくれてる感じがして、こっちも嬉しかったな。
リハのテープ聴いても、民生っちと桜井との三声はかなり気持ち良かった!
急遽、全員で『so much in love』をやることになって、前日にテープ送ったんだけど、ちゃんと予習してきてくれて、いきなりバッチシだったもんな〜。しかも!民生っちは「桜井パート」と「志村パート」を1テイクづつ歌ってくれ、そのMDを前日に二人に送ったんだよね!キメ細やかぁ〜。
そして、和田君。思えば去年僕がリキッドに観に行ってなければ、今回の共演はなかったかもしれない。
人間、何処でどういう縁があるか分からないね(笑)。あの素晴らしいライブを観て、感動して、その話を民生っちにしたら「ジョンレノンライブの時の彼もよかった」って言ってて、お願いしたところ、即出演してくる返事をもらった。
リハの初日が和田君だったんだけど、もうとにかくすんごい仕切ってくれて(笑)、助かったんだけど、次の日から急に誰も仕切る人がいなくなって寂しかった(笑)。拠り所がなくなったっていうかね。それぐらい、インパクトあった!
僕のコーラスパートとか、超丁寧に教えてくれて、助かったな〜。とにかく今回の和田君はずっとハイだった(笑)。いや、彼にとってはハイでも何でもなく、これが普通なのかもしれない。しかしローの時の和田君って、どんなだろう?!超興味ある(笑)。
キャラクター的にも、今回一番インパクトありました!MVP!!
フジファブリックの志村君。
去年の市民球場で民生っちが彼らの曲を歌っていて、その後、後夜祭でライブを観て、バンドとしても凄い良かったのと、その後の打ち上げで盛り上がったっていうのもあって、今回声を掛けさせてもらった。
今回は彼のリクエストで『ペケペケ』やったんだよね(笑)。それを「あいよ」と歌う民生っちも格好いいね。
しかし、饗宴はこれだけでは終わらなかった!
ライブ後の打ち上げでは、小さなステージがあり、そこでもセッションが始まり、結局3時ぐらいまでみんなで歌いまくった(笑)。
そして、ライブを見に来てくれたゆずの二人も参加しての大饗宴!(民生っちも入れての『栄光の架橋』は絶品だった)。
打ち上げというより、第二部という感じ。曲もその場で決めて、勢いでやりまくった。
ちなみに『so much in love』は「打ち上げの方がうまくいったな」と民生っち(笑)。
あの打ち上げのビデオ撮っておけばよかった〜。観たいな。まるで『フォークの夕べスペシャル』!

↑ドゥーワップグループ『so much in love』熱唱の図。
トライセラトップスのメンバーきてくれた。特に林君とは多分かなり気が合いそう(笑)。色んな話をする度に何度も「俺もあるある」と握手しまくった。和田君が一人で吉野屋行けないっていう話で、林君は「僕は一人でフレンチ行きましたから」って言ってた。さすがにそれには叶わなかったけど(笑)、でも彼とは今度「二人だけで侘びしい食事会をやろう」という話になった。

↑トライセラのメンバーと。
フジファブリックのメンバーもみんな来てくれた。ソウイチロウ君やカナザワ君はサッカー仲間でもあるしね。

↑フジファブリックのメンバーと。俺すっかり顔がハワイ人(笑)。
打ち上げの最後に民生っちに「本当にありがとね」と言ったら「またやろう。いつでもできるし」って言ってくれ、桜井も「ここは楽しいから、いつでも呼んで」って言ってくれた。勿論和田君も。出てくれた人達がそう言ってくれるのが一番嬉しい!
みなさん、お疲れ様でした!そして見に来てくれたみなさん、どうもありがとう!