呼人の部屋 of YOHITO.COM2

呼人の部屋 Vol.49

「ドキュメント!呼人の部屋 vol.48」 text by 柳村睦子

最初に「お断り」があった。どんな懺悔かと会場が身構えると、何とレギュラー番組『Wednesday J-POP』の中継が入るというのだ。「えーっ!!」と驚く場内。予定時刻は1時間後の20時、テーブルにはストップウォッチが置いてある。

こうして始まった『徒然道草~番外編 あっそうだ、江戸から行こう~in「呼人の部屋vol.48」』。緊張感があるはずのツアー初日が、ワクワクとした空気になる。

 寺岡呼人自身もちょっと違っていた。
最初から歌う表情が豊かで、声に伸びがあって、社長業の大変さをぶっちゃけるなど何だか身近な感じだった。その苦労を自嘲的な笑いと、誇り高き宣言を交えて歌った「有限会社モンキービジネス」。「橋」では自らを責めるような激しいストロークに乗せて、“橋げたになってくれた人”への想いを、この上なく優しい表情で綴った。

今度は自分が自分の橋げたになる。大きな覚悟を胸に秘めて、だけど辛いわけじゃなくて、むしろ毎日が充実していて。対照的な2曲がありのままの寺岡呼人を伝える。今、彼は人生の転機を迎えているのだ。
人生が変われば曲が変わる。変わらない想いを歌った「Holiday」には歌詞が追加されていた。恋が愛へと変わっていた。「花火」の間奏はレールの上を走るような疾走感のあるソロとなった。時よ止まれと祈っても、息子を乗せた電車は見る見る遠ざかっていく。物語として歌われた曲が、リアルな歌へと変化する。「花火」は新作アルバムのリード曲になることが決定した。

「4年ぶりです。4年前と言えば(W杯の)ドイツ大会。アルバムはこの4年間のドキュメンタリーになります」
 4年前に惨敗したサッカー日本代表は、南アフリカで決勝トーナメントに進出した。『LIVES』発表後の寺岡呼人は、憧れの松任谷由実と共演、JUN SKY WALKER(S)の再結成、忌野清志郎との永遠の別れを経験して、2010年4月に独立した。

 時がものすごいスピードで流れている。2日前にできたという新曲は、モラトリアムから抜け出し、自ら時計を進めるという決心を歌っていた。その曲も収録されるアルバムは“大人になること”がテーマとなる。

 20時に始まった中継は、噛み合わない会話が爆笑を誘った。父ちゃんとの日々が淡々と語られ、不意に葬式のシーンへと突入する「父ちゃんの鼻唄」では鼻をすする音が続いた。最後は会場全体が立ち上がり、手拍子と大合唱が起こった。『徒然道草』ならではの光景が心と体に染みてくる。

 潔く変わることの勇気もあれば、潔く変わらない勇気もある。大阪、京都、千葉でも、寺岡呼人とファンの人達は、この二つの勇気を見せてくれるだろう。

2010年 11/1(月) 「(青山月見ル君想フ6thAnniv.)呼人の部屋」
出演:寺岡呼人/ビアンコネロ

料金:¥3000(前売り・ドリンク別)

先行チケット発売日:9月4日(予定)
e+(先行発売50枚限定 ※整理番号付) 1~50
一般発売:9月11日
月見ル君想フメール電話予約(整理番号なし)
手売り・取り置き予約(整理番号なし)
席種:スタンディング、150名限定

2010年 9/1(水) 「呼人の部屋 vol.48」

呼人の部屋 Vol.48

〜あっそうだ、江戸から行こう〜 in「呼人の部屋vol.48」

OPEN 18:00 / START 19:00

出演:寺岡呼人

前売3500円/当日4000円(2オーダー込)
19:00開場/20:00開演
前売チケット発売:7/2~ イープラスにて
http://eplus.jp/440/

2010年 8/1(木) 「呼人の部屋 vol.47」

OPEN 19:00 / START 20:00

出演:寺岡呼人,河野丈洋(GOING UNDER GROUND)

前売3500円/当日4000円(2オーダー込)
19:00開場/20:00開演
前売チケット発売:7/2~ イープラスにて
http://eplus.jp/440/

「ドキュメント!呼人の部屋 vol.47」 text by 柳村睦子

 二人のCHAGEが大活躍した。
一人は曲の凄さとASKAの魅力を引き出し、もう一人は他ならぬCHAGE自身の爆発力を証明した。「呼人の部屋Vol.47」、まさかのCHAGE AND ASKA大会。ゲストは彼らの大ファンとカミング・アウトしたGOING UNDER GROUNDのドラマー河野丈洋だ。

寺岡呼人はドラマーに「底抜けで憎めない」というイメージを持っていた。それを覆したのが河野。「繊細。イケメン。文豪。毛を剃られた羊みたい」。それが彼の印象だった。「呼人さんもすごいイケメンじゃないですか」と河野が返し「(その言葉を)待ってたぁ!!」と呼人が受けて場内爆笑。大いに温まったところで、やはりチャゲアスのファンという橋口靖正が参加して、呼人「じゃあASKA」、河野「行こうか、CHAGE」と河野が初接触した「恋人はワイン色」が始まった。

それは驚愕の連続だった。曲の歌い出しから、これが名曲だとわかる。複雑な転調や、ファルセットや英語詞といったフックをこれでもかと詰め込む。風呂敷を広げるだけ広げても、とてつもなく器の大きいサビが現れる。すべての曲がそうだった。大名曲「LOVE SONG」ではさらに大サビ、再び転調してハイライトのサビ。至福の瞬間。「天気予報の恋人」などで再現された見事なコーラス。

「めちゃめちゃ難しい。分数コードなんですよ。だからギター持たないんじゃない?」と呼人が気づいたように、チャゲアスの魔法が次々と解き明かされていく。「この曲は?」「「SAY YES」以前です」と「SAY YES」基準で曲を語るのも楽しかった。

最初は意外に思えたカミング・アウトだったが、河野のソロ・コーナーでその影響を知る。ラストに向けて予想のつかない展開を見せる「Hold on」、「ひとつだけ」では殺し文句で、「モノクローム」ではキメのギターで、鮮烈なラストを演出する。どの曲も自由闊達で、意外性があって、美メロをこれでもかと詰め込んでいる。そこで歌われるのは人と人はわかり合えるのか? という根源的なテーマだ。河野はそれを子供がむずがるような生々しい歌で、溢れ出る言葉で、何度も何度も訴えていく。その吸引力は圧倒的だった。

見応えのあったVol.47だが、最後の最後に爆弾が用意されていた。
呼人「まさか? ホントのCHAGEさんじゃないの?」
河野「CHAGEさんです!」
 サングラスに帽子姿、「何でもするっちゃ」「(好きなお茶は)玄米っちゃ」と語尾を「~っちゃ」で統一したGOING UNDER GROUNDの中澤寛規、いや、CHAGEが登場! 歌い始めた「SAY YES」のあまりの上手さに呼人と橋口がのけぞり、サビ直前の♪ラッラッラッラ~の再現に場内が大爆笑。すべてをさらったCHAGEであった。

 コーラスで大活躍したもう一人のCHAGE、呼人はソロ・コーナーで絶妙な弾き語りを見せた。ブレイクや激しいストロークで曲をドラマチックに仕上げ、自らの独立を歌った曲に説得力が増していた。「橋」は2010年の代表曲と言える名曲となった。CHAGE AND ASKAという新たな橋をかけ、「呼人の部屋」は本人も予想できない未来へと向かうに違いない。


呼人の部屋 Vol.46

2010年 7/1(木) 「呼人の部屋 vol.46」

OPEN 19:00 / START 20:00

出演:寺岡呼人 ゲスト:杉真理/永友聖也(キャプテンストライダム) 、カトウタロウ(Beat Crusaders)、MOBY (SCOOBIE DO)/他

6/2よりイープラスにて前売チケット販売開始
お問いあわせ:440(four forty) 03-3422-9440(16:00~)

http://eplus.jp/440/

「ドキュメント!呼人の部屋 vol.46」 text by 柳村睦子

本当にちょっとしたことなのだ。
たとえば「All my loving」の杉真理のさり気ないフェイク。たとえば「Honey Pie」でMOBYが叫んだひと言「Now she’s hit big time!」。
その瞬間、ビートルズ・フリークは「すごい!!」と感嘆の声を上げる。
細部のアイデアも見逃さない。これぞ完コピ。一曲一曲、一瞬一瞬にビートルズの愛情が詰まり、そのどれもが名場面となる。

 ガーン!! というギターの音。すべてが始まる音。「A Hard Day’s Night」で最高の幕開けを飾ったステージには、寺岡呼人、杉真理、キャプテンストライダムの永友聖也、BEAT CRUSADERSのカトウタロウ、風祭東、SCOOBY DOのMOBY、100’Sの池田貴史。
ビートルズが好き。ただ、それだけの条件で見事に畑違いのメンバーが揃った「呼人の部屋Vol.46“ビートルズ大会”」。しかも全員、歌えて、演奏が上手い。まさにビートルズだ。

 その7人のビートルズ達が、息つく暇もないほど、次から次へと名曲を繰り出していく。カトウが「ピアノとベースのグルーヴだけでイケる」と絶賛した「Lady Madonna」永友、寺岡、カトウ、杉のコーラス・ワークが絶品の「If I fell」。杉が弾き語りに選んだ「mother Nature’s sun」はスキャットとハミングで進む斬新な曲だった。MOBYのシャウトが冴えた「Savoy traffle」は、曲も演奏もクールで新しかった。

 MCがまた凄い。エロ詩吟も交えて暴走するカトウに、池田が「もう! 杉さん、ご立腹よ!」とダメ出しをして、その直後に杉が書けない逸話を連発して暴走。カトウはそんな杉に「今度…二人っきりで飲みに行きましょう」とラブ・コールを贈った。

 リクエストを募れば、会場からは「Money!」と渋い選曲が。「キイはEね」という杉の指示にうなずいた風祭の歌は超ソウルフル! 続いて「Back in the USSR!」というリクエストに寺岡が「この後、やりますね(笑)」、カトウが「できるかな~?」と爆笑を誘う。

ギターで再現した飛行機の爆音から、ビーチボーイズ風のコーラス、風祭の「カモン!」というアオりまで、何もかも完璧で、場内は拍手喝采。「すごい!! 練習したみたーい!!」「俺達、天才?」という寺岡と杉の言葉に、またまた爆笑となった。

MOBYの凄まじいシャウトで始まった「Twist and shout」で、フロント4人が一斉にマイクの前に立つ。その瞬間、めまいのような錯覚が襲った。ここは1960年代初頭のリバプール、穴倉のようなクラブ“キャヴァーン”じゃないのか。あの頃も、こんな興奮に包まれていたんじゃないのか。
しかも、デビュー前のR&Rだけでなく、ここでは大名曲「Let it be」「Hey Jude」さえも、当時は叶わなかった生演奏で、全身で味わうことができるのだ。

「ビートルズのいいところは権威的じゃないところ。偉そうじゃないところ」
中学1年の時、ビートルズの来日公演の応募に外れた杉が笑顔でそう語りかける。どこまでも豊かで自由なビートルズに、誰でも、いつでも、21世紀でも、きっと虜になる。2010年7月1日、下北沢の夜。7人のビートルズ達がそれを証明してくれた。

呼人の部屋 Vol.45

2010年 5/4(火祝)

OPEN 19:00 / START 20:00

出演:寺岡呼人 ゲスト:永友聖也(キャプテンストライダム) 、カトウタロウ(Beat Crusaders)

・チケット料金:前売¥3,500(税込・2オーダー付き) (販売はe+のみ)
・4/2よりe+にて前売チケット販売開始:http://eplus.jp/440/

問合せ:下北沢440 TEL 03-5481-4143(14:00-20:00)

http://eplus.jp/440/

呼人の部屋 Vol.44

2010年 4/1(木)

OPEN 19:00 / START 20:00

出演:寺岡呼人 ゲスト:夏木マリ、斉藤ノブ、平田崇、林兄弟 and more

・チケット料金:前売¥3,500(税込・2オーダー付き) (販売はe+のみ)
・4/2よりe+にて前売チケット販売開始:http://eplus.jp/440/

問合せ:下北沢440 TEL 03-5481-4143(14:00-20:00)

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